これからFXを始めようとしている人へ。
まだ、知っておくべきことがあります。これも必ず覚えておいて欲しいです!
- スプレッドってなに?
- 国内FXと海外FXとで違うの?
- FXの取引コストってなに?
スプレッドには「安い」「高い」「狭い」「広い」といったり、銭単位もあれば、pips単位もいろいろあります。スプレッドについて知りたいという方はぜひ参考にしてください。
スプレッドの前に。値段ってどうやって決まるの?


そもそも値段って誰が決めているんですか?



インターバンク市場が決めたレートが基準になるんですよ。
FXの市場には、個人投資家(←ここが私)、企業、機関投資家、銀行などいろいろな方がトレードをしています。
この中でもFX市場で主役と言われているのが、銀行になります。
銀行は世界中の銀行が集まるインターバンク市場というところで取引をします。
株式取引の際の証券取引所のような拠点となる場所があるのではなく、世界中の銀行がつながっているネットワークのこと。
インターバンク市場でそれぞれの銀行がオークションのような感じで買値と売値を決めている。
買値が一番高い値段、売値が一番安い値段となる。



常に動いている価格はインターバンク市場が決めたレートが基準になっているのですね!
ちなみに、いざ、個人投資家がトレードするとなると、このインターバンク市場のレートで取引することはできません。
銀行が対個人で取引をする際は銀行がインターバンク市場から買い付けした値に少し上乗せをした金額でレートが提示されています。
FXを始めるならスプレッドを知ろう!!





ストラップ・・?



そうそう、私はカワイイブタのストラップ♫・・誰がストラップじゃい!!
話を戻します。
売るときの値段と買うときの値段の差のこと。
為替レートは2つのレートがあり、売ることのできる値段、買うことのできる値段は異なります。
この価格差がFXの取引を行うときにかかる取引コスト(手数料)になります。
ちなみに、売買をする時には、Bid(売値)・Ask(買値)という表記になっている事が多いです。
例えば、ドル円の取引をしたとしましょう。
【 米ドル(USD/JPY)】
(現在) 売値:112.888 / 買値:112.891 だとします。
この売値と買値の値幅(スプレッド)は・・・
112.891 – 112.888 = 0.003円
つまり、スプレッドは0.3銭になります。
このスプレッド0.3銭をつかって手数料の計算をします。計算方法は以下の通りです。
上の図のスプレッド0.3銭であれば、
0.3銭 × 1万通貨 = 3000銭 =30円のスプレッド
0.3銭 × 10万通貨 = 3万銭 =300円のスプレッド



注文画面に表示されていることが多いです。



あの〜・・スプレッドって誰がもらっているんですか?
スプレッドは銀行への手数料として銀行へ、もしくは、業者がレートを提示しているときは業者が持って行くわけです。
- 為替の変動などで頻繁に変動することがある
- 原則固定制を変動制がある
- 買値と売値のスプレッドの幅が狭い方が得、手数料が安い
- 買値と売値のスプレッドの幅が広いと払うべき手数料が高くなる



スプレッドの表現方法として、「狭い」と「安い(低い)」は同じ意味で
「広い」と「高い」は同じ意味になります。
スプレッドの開きが狭いところを選ぶと手数料が安くなります。
それぞれ、もう少し詳しく説明していきましょう。
「原則固定制」と「変動制」の違い


スプレッドの値は通貨ペアや業者によって違いますし、また原則固定制と変動制があるので注意しましょう。
通常時はスプレッドの幅が一定で固定されていること。
注意したいのが、あくまで「原則」ということです。ですので、為替が大きく動いたとき、市場の取引があまりされていないときはスプレッドが広がることがあります。
取引時間中は常にスプレッドの幅が広がったり、狭くなったりする仕組みのこと。
先ほども述べましたが、原則固定でもスプレッドが広がることもありますので、原則固定制がいいのか、変動制がいいのか、一概には言えません。
スプレッドの単位:「銭」と「pips」の違いとは


スプレッドの呼び方に決まりはありませんがほどんどのFX業者が採用するスプレッドの単位は2種類です。それは「銭」と「pips」です。



なんで「銭」なんですか?
取引する通貨ペアの片方が日本円のとき、すなわちクロス円の時はスプレッドは大体「銭」という単位になります。(米ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円など)



じゃあ、「pips」は?
取引する通貨ペアが両方外貨のとき、すなわちクロス円以外は「pips」となります。(ユーロ/ドル、ユーロ/ポンドなど)
スプレッドの計算方法
取引通貨×スプレッド=取引コスト
- 1万通貨×0.3銭(米/円)=30円
- 1万通貨×0.5銭(ユーロ/円)=50円
- 1万通貨×1.0銭(ポンド/円)=100円



スプレッドの値は通貨ペアや業者によって固定と変動の差があるので注意してくださいね。
スプレッドが広がるときってあるの?


スプレッドは変動します。では、スプレッドが広がるときというのはどういうときなのでしょうか?
- 自然災害(予測不可能)
- 経済指標発表の前後
- 市場の流動性が低下するとき(祝祭日・年末年始・クリスマスなど)
このように、予測できるものと予測できないものとで変動することを理解しておきましょう。
また、以下の時間帯でもスプレッドは広がりやすくなります。
- 東京市場:9時〜17時
- ロンドン市場:18時〜2時
- ニューヨーク市場:23時〜7時
特にロンドン市場と重なる23時〜2時、ウェリントン市場とシドニー市場の重なる朝5時〜7時はスプレッドが安定しないため、FXの取引をする際は注意しましょう。



スプレッドはなんで広がるんですか?
それはFX業者の損失リスクを防ぐためです。
どういうことかというと、FXの注文というのはFXの業者がトレーダーの注文を受けてから、銀行を通じて通貨の注文を確定するという流れです。
ですので、相場の変動が激しい時は銀行との注文が間に合わなくなってしまいます。
トレーダーがした注文と、実際に確定した注文が異なるという事態が起こるとFXの業者が損失を被ってしまうことになります。
その損失を防ぐために、相場の変動が激しい時間帯はスプレッドが広くなりやすいのです。
まとめ:スプレッドとは取引コストのことである


スプレッドはいわゆる手数料です。
スプレッドの幅が狭い方が得で手数料が安いという利点があります。
その逆でスプレッドの幅が広いと払うべき手数料が高くなるため、取引をする際はスプレッドを確認しましょう。
また、スプレッドは基本的に固定されていますが予測できない事態が起こった時は大きく変動することもあるようなので、チェックしておきましょう。
ただ、スプレッドが狭い方を選ぶことをオススメしますが、他の要素も検討してFX業者などを選ぶようにしましょう。
では、最後まで読んでいただきありがとうございました。
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