この記事では
- FXでトレード以外に収益を得る方法ってあるの?
- 通貨を保有するだけで収入が得られるの?
- 国によって金利って違うの?
FXには「価格変動を利用して利益を得る方法」と「通貨間の差益を利用して利益を得る方法」があるんです。
FX初心者の方には難しそうな用語ですが、スワップ運用の仕方から、売買するリスクの高い通貨の特徴までわかりやすく説明したいと思います。
スワップポイントとは


スワップポイントってなんですか?聞きなれない言葉なのですが・・・



FXでいうところの通貨間の金利差のようなものです。少しずつ覚えていきましょう。
スワップ(swap)とは、元々の意味で、「交換する」と言う意味がある。FXで使われるスワップとは通貨間の金利差のこと。
主要通貨で取引する時は金利差はそこまでない。
各国の通貨を発行しているところが決めた基本的な利率のこと。



1年間、お金を預けていたら利率分のお金をもらえる仕組みのようなことをいいます。
例えば・・
100万円を金利2%のところに預金すると、1年後には102万円になっていると言うこと。(2万円の利益)
- 日本の金利を決めるところ → 日銀
- アメリカでは米ドルの金利を決めるところ → FRB
スワップポイントは日割りで付与されるため、原則としてポジションを持っている間は毎日受け取ることができます。
スワップポイントで得た利益のことをインカムゲインと言います。



トレードで得た収益は「キャピタルゲイン」、損失は「キャピタルロス」といいます。違いを覚えておきましょう。
スワップポイントの仕組みって?


スワップポイントは利益になることもあれば損益になることもあります。
世界の外貨を買ったり、売ったり(保有したり、手放したり)するわけなので、その通貨の金利も関係してきます。
では、例を挙げてもう少し詳しく説明していきましょう。
例えば、米ドル/円のポジションを保有している場合、米ドルの金利が1.75%、円の金利がー0.1%のときの差、1.85%がスワップとなります。
このとき、米ドル円=100円だとしましょう。
金利の高い米ドルを買って、金利の低い円を売るとします。
つまり、米ドル/円の買いポジションを1万通貨持つと1年間で1万8500円のスワップポイントを受け取ることができるのです。
1年365日の日割り計算をすると1日あたりの金額は約50円になります。
100円(米ドル/円)×1.85%(スワップポイント)×1万通貨=1万8500円
1年分の日割り計算:18500円 ÷ 365日 = 約50円の1日スワップ



なにもしなくても1年間ポジションを持っているだけで、1万8500円もらえるなんてラッキーじゃないですか!!お得ですね!



落ち着いてください。注意しなきゃいけないこともあるんです。
注意しなければいけないこと、それは先ほどと逆のパターンが起こったときです!
金利の低い方の通貨を買って、金利の高い方の通貨を売った場合、ポジションを持っている間はスワップポイントを払い続けなければならないのです。
つまり、損をしてしまうわけです。



そんなぁ〜・・損するなんて・・



世の中、そんなに甘くないってことです。
スワップは365日を割った額が毎日入ってくるような仕組みなので、スワップは日をまたぐことがなければつきません。
また、為替レートが変動すればスワップポイントの金額は変わります。
先ほどの例を使いましょう。
例えば、米ドル/円のポジションを保有している場合、米ドルの金利が1.75%、円の金利がー0.1%のときの差、1.85%がスワップとなります。
このとき、米ドル円=130円だとしましょう。
130円(米ドル/円)×1.85%(スワップポイント) × 1万通貨=24050円
1年分の日割り計算:24050円 ÷ 365日 = 約66円の1日スワップ
このことからも言えるように、為替のレートが変われば、スワップポイントは変動するので、長期的なスワップでの利益を得ることは不可能に近いと言えますね。
スワップトレードにもいいことないの?


スワップを狙ったトレードをする方も実はいます。
まず、メリットについてお話しします。
例えば、日本は超低金利の-0.1%、高金利通貨として知られているトルコリラ(トルコの通貨)は金利が8%もあります。
トルコリラ円で買いポジション(トルコリラを買って円を売る)を立てて、1年間保有を続ければ8.1%の金利がつくというわけです。
他にも、比較的スワップが高い、南アフリカランド(南アフリカの通貨)やメキシコペソ(メキシコの通貨)もトルコリラと同様、買いポジションを立てることで多くの金利をもらえるというわけです。
もちろんデメリットをあることも忘れてはいけません。
これらのトルコや南アフリカ、メキシコなどの発展途上中の新興国通貨は先進国に比べると経済の基盤が弱かったり、政治が安定していないなどのネガティヴ要素もあるわけです。
あえて新興国通貨の金利を高くする理由は・・
- 物価の上昇を抑える
- 自国からお金が流れていかないようにする
- 金利が高いからと言う理由で投資するをする海外からの投資金を呼び込む
国の景気が悪化したり、政治的リスクが高まると通貨自体の価値は下がり、買いポジションを持っていると、信用の低い新興国通貨は一気に売られます。
このようなことが起こるとスワップの収益(インカムゲイン)を上回る投資差損(キャピタルロス)が生じてしまう可能性もあるので、注意が必要です。
まとめ:スワップとは通貨間の金利差のことである


基本的にFXの利益は価格変動に伴うトレードで利益を得る方法があります(損失もあります)。
他には今回説明した、スワップでの利益を得る方法があります(損失もあります)。
スワップポイントとは、FXで売買する2国間の「政策金利の差」が受け取れるというものです。
政策金利が高い通貨の代表はトルコリラになりますが、トルコリラのような政策金利が高い通貨は、通貨自体の価格が下落し、結果的に損失を被ってしまう可能性もあります。
スワップポイント狙いで長期運用する際は、国の経済情勢や政治状況を踏まえてトレードするか判断することが大切です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント