通貨ペアは大きく2つに分けられます。
それは「メジャー通貨(主要国通貨)」と「マイナー通貨(新興国通貨)」です。
今回の記事では
- 通貨のそれぞれの特徴を知りたい人
- 自分の生活スタイルにあ通貨で取引したい人
- 各国の通貨の特徴をサクッと知りたい人
- 通貨ペアについて知りたい人
各国の通貨の特徴を把握して自分の生活スタイルにあった取引ができるように記事を書きました。
ぜひ自分にあった通貨を見つけてみてください。
メジャー通貨(主要国通貨)とマイナー通貨(新興国通貨)の違い


世界の通貨に違いとかあるんですか?
日本の円はもちろんのこと、アメリカの米ドル、イギリスのポンド、ヨーロッパのユーロなどが聞き慣れた通貨なのではないでしょうか?
これらは主要国通貨と呼ばれるものです。
このメジャー通貨(主要国通貨)の他に、マイナー通貨(新興国通貨)と呼ばれる通貨があります。有名なのがトルコリラですね!
新興国通貨は高金利通貨と知られ人気があります。
ではそれぞれの違いや特徴について説明していきたいと思います。
メジャー通貨(主要国通貨)とは
一般的に取引量の多い、主要な8通貨がメジャー通貨と言われています。
- ドル(USD)
- ユーロ(EUR)
- 円(JPY)
- ポンド(GBP)
- スイスフラン(CHF)
- 豪ドル(AUD)
- ニュージーランドドル(NZD)
- カナダドル(CAD)
メジャー通貨の特徴は取引量が多いため、流動性もあります。また、値動きが安定していることもあげられます。スプレッドが狭く、情報量もマイナー通貨よりは多いです。
特に取引量が多い、ドル・ユーロ・円(三大メジャー通貨)は相場で落ち着いた値動きになりやすいです。ただ、これ以外の通貨は取引量が減ったり、通貨の特徴などもあり、値動きが変動しやすくなる傾向があります。
例えば、ポンドは値動きが荒く、また、豪ドルやNZドルは資源国通貨ということもあり、自国の経済状況などにより、レートが変動しやすかったりします。
FXは米ドル中心であり、次にユーロが取引されやすくなっています。ポンド/円、豪ドル/円、NZドル/円は大きな変動を好む人に人気があります。
マイナー通貨(新興国通貨)とは
マイナー通貨の最大の特徴はメジャー通貨に比べ、情報量・通貨の供給量が少ないため、流動性が低く、また値動きが激しいことも挙げられます。
- 南アフリカランド(ZAR)
- トルコリラ(TRY)
- 人民元(CNH)
- 香港ドル(HKD)
- シンガポール(SGD)
- メキシコペソ(MXN)
- スウェーデンクローナ(SEK)
- ノルウェークローネ(NOK)
売買のタイミングを見極めることができればそのぶん大きな利益を出すこともできます。
ただ、人民元、香港ドル、シンガポールドルは米ドルに連動していることから、値動きが抑えられることがあるため、相場は大きな乱高下になりにくです。
また、マイナー通貨のメリットは高金利でもあります。
トルコなどの新興国では、政策金利を高くして海外からお金を集めています。ですので、スワップ金利狙いの時は高金利通貨と円や米ドルなどの低金利通貨を合わせて売買します。
世界の通貨の特徴を知ろう!


初心者向きの値動きが安定している通貨や上級者向けの通貨もあるんです。
また、スワップの運用に向いている通貨もあります。
ここでは、FXで取引をする主な通貨を紹介していきます!
日本(円): JPY
初心者・・
値動き・・
金利・・
- 日本でしか円は使われていない
- 三大メジャー通貨のひとつ
- 超低金利通貨
- 海外の要因で囲碁くことが多い(特にアメリカとの連動性が高い)
- 他国に不安材料が見つかるととりあえず円を買っておくという、「有事の円買い」が起こることがある
- 低金利のため、「日本円を売り、高金利の通貨を買う」という、スワップポイントを得ることができる
米ドル : USD
初心者・・
値動き・・
金利・・
- アメリカで流通している通貨
- 世界の基軸通貨(キーカレンシー)で三大メジャー通貨のひとつ
- 世界1位の流通量 → 通貨ペアにドルが入ると値動きが素直な値動きになりやすい
- 情報が入りやすい通貨で、先行きが予想しやすい世界の正常が不安定になると「有事のドル買い」が起こることもある
- スワップポイントはそこまで高くはない
ユーロ : EUR
初心者・・
値動き・・
金利・・
- EU(欧州連合)内の多くで流通する通貨
- ドルに次いで世界2位の流通量
- 基軸通貨のドルに対抗できるともいわれる
- 多くの国で使われている共通通貨でもあるので、多方面の経済状況に影響を受ける特徴がある → ほぼヨーロッパ全体を見なければいけないのも他の通貨にはない特徴
- 値動きは激しく、短期的な利益は出しやすい。その逆もあるので取引には注意が必要
- 特に欧州時間は動きやすい
英ポンド : GBP
初心者・・
値動き・・
金利・・
- 英国で使われている通貨
- かつては世界の基軸通貨だった
- 世界4位の流通量
- 特徴は値動きが激しく、ユーロと連動して動きやすい
- 北海油田を抱えてるため、資源国といても位置づけれている → 原油価格にも左右される
- マニュアル通りな動きにはなりにくく、上級者には好まれる傾向がある通貨
カナダドル : CAD
初心者・・
値動き・・
金利・・
- カナダの通貨
- 資源国通貨
- スワップポイントはそこまで高くなく、値動きもあまり大きくないため、大きく取引するメリットは少なく、扱いやすい通貨
- 値動きには季節性があり、原油価格との相関性が高いといわれている
- アメリカに近いこともあり、経済的な結びつきも強い → アメリカの経済が良くなればカナダの経済も良くなるという連動性が強い
豪ドル : AUD
初心者・・
値動き・・
金利・・
- オーストラリアドルはスワップポイントが高く、長期的に買いポジションを持つ投資家が増えている
- 資源通貨国
- 鉄鉱石・石炭・銅価格との連動性が高く、日本人に人気
- 取引量は他の主要通貨に比べるとそこまで多くない
- 買いたい人が多いので、オーストラリアにとっていい材料が出てくると買い込まれる
- 経済活動においては中国経済の影響を受けやすいことから中国と密接な関係にある
ニュージーランドドル : NZD
初心者・・
値動き・・
金利・・
- 資源国通貨
- 豪ドルの値動きに影響されて価格が変動することも少なくない
- 農産物の輸出も大きいので、干ばつなどの影響も受けやすい
- 市場の参加者が少ない時間帯に経済指標が発表となるので、内容によってはニュージーランドドルだけ暴騰することがある
- 政策金利も高いので、スワップ狙いの個人投資家も多い
スイスフラン : CHF
初心者・・
値動き・・
金利・・
- スイスの通貨
- 永久中立国で戦争やテロなどが起こった時はリスク回避目的で買われることがある
- 最近は政策金利がマイナスになっていることもあるので、そこまで取引をする旨味はないといわれている
- 2015年にスイスフランショックがあり、大暴落したことがある
南アフリカランド : ZAR
初心者・・
値動き・・
金利・・
- 金・ダイヤモンド、レアメタルといった鉱物資源に恵まれている
- 金の価格に連動して為替が動きやすい
- 高金利通貨で、スワップポイント目的のトレードが人気
- 値動きは激しく、取引にはリスクが高い
- 政情不安になることも多い
トルコリラ : TRY
初心者・・
値動き・・
金利・・
- 高金利通貨(政策金利8%)であり、スワップポイント狙いとしては人気の通貨
- 政情が不安定
- 値動きが激しく、取引量が低い
通貨ペアの特徴を知ろう!


FXでは通貨と通貨の2つの組み合わせたことを通貨ペアといいます。通貨ペアは150種類以上もあると言われています。
実際に取引をする際は、米国・ユーロ・日本・イギリスを中心にカナダ・スイス・オーストラリアぐらいまでのメジャー通貨と言われるものを知っているといいでしょう。
その中でも「ドル」「円」「ユーロ」「ポンド」の組み合わせの通貨ペアから入るのがオススメです。なぜなら、情報量が多く、取引コストとなるスプレッドのマイナー通貨よりは狭く、有利とされています。
マイナー通貨(ニュージーランド、人民元、南アフリカ、トルコなど)は高金利ではあるますが、情報が少なく、為替変動も不安定なため取引をする際は注意しなければいけません。
対ドルの通貨ペアのこと。ドル/円、ユーロ/ドル、ドル/スイス、ポンド/ドルなど。
対円の通貨ペアのこと。ユーロ/円、ポンド/円、フラン/円など。
「豪ドル」「NZドル」「カナダドル」などのこと。資源が豊富な国なので、コモディティ市場との関連性が高い。
※コモディティ市場というのは、商品先物取引市場(将来、決められた日にちに商品・製品を受け渡すことを約束して価格・取引時点で決定し取引する市場)において、貴金属・穀物・エネルギー資源などのコモディティ(製品)に対して投資する市場のこと。
なぜ、「米ドル/円」表記なのか?「円/米ドル」ではダメなのか?



なぜドル/円なんですか?円/ドルではダメなんですか?



ドル/円と表記されているのには、ちゃんと理由があるんだ。
外国為替の世界では、ドルと円は「ドル/円」という表記のもとで、「1ドル=〇〇円」と言う為替レートの表示で取引すると言う、決まりがあるのです。
ここでは「自国通貨建て」と「外国通貨建て」が影響しています。
「自国通貨建て」と「外国通貨建て」
単位に対し、自国通貨がいくらになるかということ
例えば、円とドル。「ドル/円→1ドル=〇〇円」という、よく見る表記がこれに当たります。
円は自国通貨建てを採用しているので、円絡みの通貨は、ドル円・ユーロ円・ポンド円などと表示されています。
ドルも基本的には自国通貨建てですが、円の場合は「ドル=円」と決まっているのでこのまま覚えましょう。
自国通貨1単位に対して、外国通貨がいくらになるかということ
基本的にこれを採用しているのはユーロ・ポンド・豪ドル・NZドルなどの限られた通貨になっています。
通貨ペアと為替レートの表示方法が決まるのは自国通貨建てと外国通貨建てのどちらを採用しているかによって決まるのです。



どっちもの場合はどうするんですか?
例えば、ユーロもポンドも外国通貨建てを採用しているのに、ユーロとポンドの組み合わせは「ユーロ/ポンド」で「ポンド/ユーロ」とは表記されません。
なぜなら、ユーロは原則、すべての通貨に対して外国通貨建てで表示するという決まりがあるからです。
ポンドはユーロ以外には原則、外国通貨建てに表示が優先されます。
また、豪ドル・NZドルはポンドの次に外国通貨建ての表示が優先されます。ポンド/ドル・豪ドル/ドル・NZドル/ドルといった感じです。
まとめ:通貨の特徴を把握して、取引に生かそう!


FXを始めたけどなかなか利益が出なくて悩んでいる人たちは多いと思います。しかし、それはもしかしたら、自分の生活スタイルにあっていない通貨を選んでしまっている可能性があります。
各国の通貨の特徴を知り、自分の取引スタイルと照らし合わせて取引することで勝率をグンッと上げることができますよ!
FXを行う上でそれぞれの通貨の特徴を知っておく事はとても取引にも役立つので知っておくといいですね!
では最後まで読んでいただきありがとうございました。
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