目次
先週の相場をさらっとおさらい(6/15〜6/19)
週初めのドル円は107.33で寄り付いあとは以下の要因が支援材料となり、6/16には107.64まで上昇しました。
- FRBによる米社債の買い入れの一部報道
- トランプ大統領による総額1兆ドル規模の財政出動(インフラ投資)の検討報道
- ①②を受けリスク選好ムードに(リスクオンの株高→クロス円上昇→ドル高)
- 米5月小売売上高の結果がよかった(結果17.4%、予想8.4%)
ですが、21日移動平均線に続伸を阻まれてしまったこと、また、以下の要因で週の後半は106.67まで下げ幅を拡大しました。
- コロナ第2派リスクへの警戒感
- 全米各地の人種差別の抗議デモ中国国境付近でのインドと中国の衝突リスク
- 南北連絡事務所の爆破に端を発した朝鮮半島をめぐる地政学的リスク
- 米新規失業保険申請件数の結果が冴えなかった
- パウエル議長によるハト派的発言→「米景気回復の時期や強さには著しい不透明感がある」「利上げやバランスシート解消は当面検討することがない」
結局106.83でクローズしました。
今週の見通し(6/22〜6/26)
ドル円は「下落リスク」が警戒されます。要因は・・
- 日米金融政策余力の違い(イールドカーブ・コントロールの違い)
- 米国のファンダメンタルズの先行き不透明 → 新規失業申請件数が冴えなかったことで米雇用不安が再燃
- 米中対立激化懸念
- 朝鮮半島・中東・中印・香港をめぐる地政学的リスク
- コロナの第2波リスク
- 日本経済の先行き不透明感
- 全米で広がる人種差別抗議デモ
ドル売り・円買いの材料が引き続きたくさん残っています。
まとめ:ドル円は引き続き「下落リスク」に警戒を!
今週のドル円はテクニカル分析・ファンダメンタルズ分析的にも「下落リスク」が警戒されてくると思います。また、予想レンジは105.00〜108.00と考えられます。
世界の外出規制緩和・各国中銀による景気対策は折り込み済みであり、相場はコロナの第2波リスク到来がもっとも大きな材料になると考えられます。
他にも欧州首脳会議でコロナ復興基金案が物別れに終わったことも財政出動期待の後退を通じてリスクオフ相場を数発する恐れがあります。
- 欧州株
- 米長期金利の動向
- コロナ第2波をめぐるヘッドライン
- 米主要経済指標の結果
- 朝鮮半島をめぐる地政学的リスク
リスク警戒の円買いの動きが当面続くと見込まれます。
また、中国での感染第2波警戒は資源輸出が経済に与える影響が大きい国にはかなりの痛手となってしまうでしょう。こういったことから、資源国通貨の動きにも注目です。
これらの動きに注意して、下落リスクには注意して取引をしていきたいですね!
以上が今週の展望でした!最後までみていただきありがとうございました。
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