今週の為替相場を予想していきます!
今週のドル円は「下落リスク」への警戒が必要と言えます。コロナに振り回されたり、米中対立の激化が懸念されていたりと今週もいろいろとありそうな予感・・。
さらっと先週の相場のおさらい(5/25〜5/29)
[chat face=”pig3.jpg” name=”ぶた博士” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]ドル円は先週どのような相場だったか簡単に解説!。[/chat]
先週のドル円は5/27に一時107.96まで上値を伸ばしました。上値を伸ばした理由は以下の2つです。
- 世界的外出規制緩和
- 株高・原油高を受けた投資家心理改善
しかし、108円台に乗せることはできませんでした。108.00で伸び悩むと以下の理由から107.08まで下落しました。
- 米中対立激化からリスク回避ムード
- 108.00のトライに失敗した失望売り
- 米経済指標の冴えない展開
- 米長期金利低下
- 米ミネリアポリスの暴動
- トランプ大統領の記者会見前の警戒感
107.00で下げ渋り、再び反落しました。
- トランプ大統領の米中第一段階合意を破棄しないという一部報道
- トランプ大統領の記者会見でネガティブサプライズが見られなかったことからの安堵感
今週の展望(6/1〜6/5)
結論からいいますと、「下落リスク」が警戒されます!では、なぜ下落しそうなのか解説していきましょう。
[chat face=”pig2.jpg” name=”ぶた博士” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]テクニカル的にみて「上値が重い」チャート形成となっています。[/chat]
- 5/19 高値108.09まで上昇。しかし、その後、200日移動平均線の108.35をバックに伸び悩み下落。
- 5/26〜5/29 108円台上乗せ失敗
[chat face=”pig3.jpg” name=”ぶた博士” align=”left” border=”blue” bg=”none” style=””]ファンダメンタルズ的に見たときは以下の理由から「ドル売り・円買い」の材料がたくさん残っています。[/chat]
- 日米の金融政策余力の違い(日本:追加緩和が乏しい、米国:追加緩和が大きい)
- 米国のファンダメンタルズ先行き不安
- 米中対立激化
- 挑戦半島・中東・香港を巡る地政学的リスク
- 日本経済の先行き不透明感
前回2000万人を超える雇用減を記録した米雇用統計に注目!
リーマンショックのときどころか、第二次世界終戦直後の水準をも超える雇用者減少はコロナによるロックダウンで米雇用市場の厳しい状況が印象付けられました。
ロックダウン緩和で雇用市場がゆっくり改善していくと見込まれているだけに、予想通りの数値であれば影響は限定的とみられます。
[chat face=”woman4.jpg” name=”初心者さん” align=”left” border=”yellow” bg=”none” style=””]ただ、前代未聞なんですもんね・・[/chat]
1000万人の大台も超えるような雇用者減少、20%を超えるような失業率の悪化がみられたときはリスク警戒の動きを誘う可能性もありそうです。
まとめ:ドル円、「下落リスク」に警戒せよ!
ドル円はテクニカル、ファンダメンタルズの両方で「下落リスク」が警戒されます!
警戒されることとすれば世界的外出規制緩和は折り込み済みなので、ここから先は一巡後の「反落リスク」、また、米中対立激化をめぐるヘッドライン(米国の対中制裁、中国による報復措置の発動など)に要警戒!
[box05 title=”このパターンは要注意”]米中対立激化 → リスクオン相場終了 → 株・原油反落 → クロス円反落 → ドル円下落[/box05]
来週はコロナの感染被害により実体経済がどこまで影響を受け、今度どのようなペースでどこまで回復していくのか、また、こうした中で米国の重要指標が目白押しとなっているため、市場の注目を集めることでしょう。
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